マヨとタマとチロ

むかし私が小学生だったころ

「マヨ」と言う名前の猫を飼っていた。

ある日、震えながら我が家の庭にチョコンと座っていて

きっと、迷ってきたのだろうからマヨだ

当時は、家と外を行ったり来たりする飼い猫が多かった

マヨもそうだった

外から帰ってきたらカラダを拭いて
夜一緒に眠るのが至福だった

ある日、マヨは家の中で粗相(ウ○チ)をした

次の日も粗相

また、あくる日も粗相

粗相に気づかず、母が掃除をしていたら
まっくろいカピカピのブツが出てきたりもした

母は困っていた


別の日、私はまた
二匹の子猫を拾ってきた

タマとチロと言う名前を付けて家族に紹介した


母に叱られた

とにかくマヨだけでも大変だから、タマとチロは知人にもらってもらうと言う。

数日後、遠く千葉の館山から知人が来てタマとチロを貰っていった

私は号泣した


ほとぼりが冷めたある日、マヨが家に戻って来なかった

家の周りを探してもいない

どっかに行ってしまったんだと母に諭されたが
私は毎日探していた

ある日、近所の家のドアのところにマヨらしき猫が居た

近所とはいえ、あまり知らない家だったので
様子を伺うことにした

日を追うごとにマヨにしか見えない、いやマヨに違いない

 


その家の人が出てきて

マヨを「エリー」「エリザ」などと呼んだ

どうやら「エリザベス」と名づけられていた

 

私は思った
「マヨを盗まれた」と。

 

エリザベスでは無い

マヨだ、と。

 

 

あくる日
その家に行くとやはり、マヨがドア付近でくるまって寝ていた

私は「マヨ」と呼んだ

マヨは、眠そうな目でこちらを見た


もう一度「マヨ」と呼んだ

マヨは、また寝た

そのままマヨはエリザベスになった


小学生の私は、マヨが盗まれたと憤慨していた

マヨをみかける度に呼んだり、おやつをあげようとした

 

マヨは、そのときは寄ってくるけど

我が家には決して帰ってこなかった

 

 

 

マヨはマヨで「エリザベス」を選んだのだ

 

 

いまでもときどき思い出す、
タマとチロとマヨ(エリザベス)のこと。

SUNBLUEBIANCA 京子

 

三浦京子プロフィール写真

三浦京子

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