かつて歌がとてもうまい友人がいた
彼女は、バンドを組みボーカルをしていた
ちなみに私も別のバンドを組みボーカルをしていた
友人といっても
彼女と会うのはライブのときくらいだった
当時、彼女は福岡を拠点に活動していた
ある日、ライブの合間に彼女と他愛もなく外を散歩しながら「〇〇がカバーしてた歌って、どんな曲だっけ?」みたいな会話になり、彼女がさりげなく『これでしょ?』と鼻歌を歌った
驚いた。
鼻歌もうまい。
とってもステキな鼻歌だった。
さりげない会話の途中のはずなのに
沁みた
鼻歌沁みるって
どんだけYO
そのとき思った。
私もこんな風に鼻歌れる人になりたい。
もう20年以上も前の話しだけど
今でも覚えている
鼻歌っていたそのときの彼女の背景のお店、
風になびく髪がキラキラしていたこと、
鼻歌るときの彼女のかわいい鼻の膨らみ、
私は憧れていたのだろう
ちなみに彼女は私よりも早くお母さんになり、今もきっと福岡で幸せにお母さんをしていることだろう。
そして、今でもあのハナウタのことを思い出すと
さりげなくステキな鼻歌えるように
トイレまたはクローゼットに駆け込み(誰かしら家にいるので)鼻歌練習ってみたりする。
鼻歌る出番は、まだ無い。
ハァナウタァ〜〜〜。
令和3年もIKKOさんをぶちかましつつ
思い出馳せタイムを終わるとしよう。